岩坂彰の部屋

第22回 翻訳家の日常 青木薫さん

岩坂彰

フェルマーの最終定理』、『暗号解読』 などサイモン・シンの一連の著作をはじめ、数学・物理学系の一般向け書籍の翻訳で知られる青木薫さんは、私の翻訳の師であり、20年来の友人でもあり、学 術系翻訳を「読める」ものにしなければならないという運動の同志でもあります、、、と私は勝手に思っています。青木さんはどう思っているんだろう(不 安)。
 昨年から今年にかけてたて続けに出版された『完全なる証明』と『代替医療のトリック』の翻訳中に、青木さんは両手が神経痛に襲われるなど次々とトラブルに見舞われ、いわば「翻訳家生命の危機」だったそうです。その危機を乗り越えた青木さんから、写真で近況をお知らせいただきました。プロの翻訳家の非日常的な日常が垣間見えますね。

カラオケで「残酷な天使のテーゼ」を歌うときの プチコスプレ用ヘッドセット(綾波ver.)。 ちなみに現在、カラオケは「ハレ晴レユカイ」を練習中。
なんといっても、「涼宮ハルヒの憂鬱」には、 拙訳
『暗号解読』が登場するんデスヨ?
ヘッドセットマイクは、音声入力のためのものです。昨年手を故障して(腱鞘炎ではありません。いく つかトラブルが重なりましたが、1番問題なのは神経痛です)音声入力に切り替えました。音声入力の場合、ディクテーションそのものはわりとうまくいくので すが、推敲作業が大変です。これまで手で推敲していた場合は、無意識のうちに手が何ステップもの作業をこなしてくれていたんですね。
(その貢献に敬意を表して、私は右手を「ミギー」、左手を「ヒダリー」と呼んでいたわっています。ミギーとヒダリーは職場復帰していますが、べたべたのタイピングを平社員の仕事だとすれば、彼女たちは今、部長クラスの仕事をしています。)

音声入力による推敲作業は、私にとっては脳みその配線を組み替えるような大変さがありましたが、それにもだいぶ慣れてきました。これからも、できることをできるかたちで、続けていきたいと思います。
ヘッドセットマイクは、音声入力のためのものです。昨年手を故障して(腱鞘炎ではありません。いく つかトラブルが重なりましたが、1番問題なのは神経痛です)音声入力に切り替えました。音声入力の場合、ディクテーションそのものはわりとうまくいくので すが、推敲作業が大変です。これまで手で推敲していた場合は、無意識のうちに手が何ステップもの作業をこなしてくれていたんですね。
(その貢献に敬意を表して、私は右手を「ミギー」、左手を「ヒダリー」と呼んでいたわっています。ミギーとヒダリーは職場復帰していますが、べたべたのタイピングを平社員の仕事だとすれば、彼女たちは今、部長クラスの仕事をしています。)

音声入力による推敲作業は、私にとっては脳みその配線を組み替えるような大変さがありましたが、それにもだいぶ慣れてきました。これからも、できることをできるかたちで、続けていきたいと思います。
ヘッドセットマイクは、音声入力のためのものです。昨年手を故障して(腱鞘炎ではありません。いく つかトラブルが重なりましたが、1番問題なのは神経痛です)音声入力に切り替えました。音声入力の場合、ディクテーションそのものはわりとうまくいくので すが、推敲作業が大変です。これまで手で推敲していた場合は、無意識のうちに手が何ステップもの作業をこなしてくれていたんですね。
(その貢献に敬意を表して、私は右手を「ミギー」、左手を「ヒダリー」と呼んでいたわっています。ミギーとヒダリーは職場復帰していますが、べたべたのタイピングを平社員の仕事だとすれば、彼女たちは今、部長クラスの仕事をしています。)

音声入力による推敲作業は、私にとっては脳みその配線を組み替えるような大変さがありましたが、それにもだいぶ慣れてきました。これからも、できることをできるかたちで、続けていきたいと思います。
パソコン用眼鏡。それに加えて光興業のディスプレイ・フィルターを利用しています。かつては目の疲労がひどく、眠る前には淀川長治さんに倣って、充分目を冷やしてから休んだりしていましたが、専用眼鏡とフィルターのダブル使用で、今では目の疲労はほとんど感じなくなっています。
変装用マスク。黒で口のラインを書き、赤でノドチンコを書いてみましたが、なんだか良くわかりませんね。失敗です。
wiifitのコントローラー。数年来、ほぼ毎日wiifitを続けています。ヨガ(要するにスト レッチですね)と筋トレをやっています。病猫の介護に負けない体を作るため…というのが当初の目的でしたが、これをやり始めて自分がいかに運動不足だった かを思い知りました。今ではwiifitに加えてウォーキングまでやるようになりました。幸運なことに、近所にすばらしいジョギング&ウォーキングコース があるのです。50過ぎて初めて、運動が気持ちのいいものだと知りました。
この小さなチェーンは、ハンドバッグにつけるグローブホルダーです。手を冷やさないことが私の場合 非常に重要なので、冬のあいだ、外出する時にはかならず柔らかい革手袋をしていました。しかし、手袋をたまたまそのとき着ていた上着のポケットに入れてし まったり、どこかに置いてしまったりしたのでは、手袋装着の実効性が一気に下がります。
ハンドバッグを持って玄関から出れば、かならず手袋が付いてくる…という条件を作ることが、私にとっては非常に有効のようです。
手、とくに小指サイドを冷やさないようにするのが私にとっては重要です。そのために有効なのが、このアームカバー。 キルティングの張りのある生地なので、クシャクシャと丸まってどこかに行方不明になったりしません。つかず離れずの張りがあるので、暑苦しくなくて夏場も グッドです。というより、薄着になる夏場こそ、机にペッタリと裸の腕がついてしまうのが、つらいんですよね…。張りのある生地で、なおかつ派手な色。それ がアームカバー装着の実効性を上げるポイントだと思います。
自作です。
というわけで、いろいろ工夫しながら、細く長く楽しく続けていきたいと思いますので、みなさんどうぞよろしくお願いいたします。
              (青木 薫)
(初出 サン・フレア アカデミー WEBマガジン出版翻訳 2010年6月20日 第4巻160号)